2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

水原紫苑歌集『如何なる花束にも無き花を』

今月も好きな歌集がいろいろと、その中から一冊。八月十五日が発行日の歌集を 紫水晶を思わせる硬質の叙情。カバーを見つめていると天使の翼が! 水原紫苑歌集 『如何なる花束にも無き花を』 本阿弥書店刊 軍服の父を知らざる幸ひをブローチとして心臓に刺す…

玲瓏叢書、書肆季節社版

6月7日にTwitterで、玲瓏叢書、書肆季節社版の手元にある本をご紹介したら、手元にない本についても、画像をいただき、揃いました。もうほとんど手に入らない本ばかりなので、ここに、並べて保存しておきますね。 玲瓏叢書2.と5は、林和清さんより、 玲瓏叢…

塚本邦雄序数歌集、生誕百年なので

今年は、塚本邦雄生誕百年。なので、 手元にある、序数歌集を並べてみました。『水葬物語』は、復刻版。『水銀伝説』『感幻樂』は、著者が装丁。ただ、『装飾樂句』『日本人霊歌』『緑色研究』が抜けています。 『緑珠玲瓏館』は、『緑色研究』の自歌自注。…

水甕の空

水甕の空ひびきあふ夏つばめものにつかざるこゑごゑやさし 山中智恵子『紡錘』 空は水甕。青空も水をたたえているような青。 ものにつかざる、が魅力、無心に、という感じがいじらしい。 毎日、暑い、ですね。 つばめは、今頃水辺に集まって、旅支度をはじめ…